【第二章開幕】ハンターカブへの挑戦❶【ツーリングキャンプ】

2021年11月のそれは見事なソロキャンプ以降、休止となってしまっていた私の冒険プロジェクト。それは突然発生した、アキレス腱周囲炎という怪我によるものでした。

もともと週末は毎週のように野球をプレーしていた私。2021年はチームMVPにも選出されました。そんなドヤ顔で過ごしていた私に、旧友からマラソン大会への誘いがありました。調子に乗っていた私は二つ返事で出場を承諾し、いきなりタイムを計測してのマラソン練習。これが、本来とるべき段階を2つも3つも飛び越したもので、私のアキレス腱は見事にパンクしてしまったのです。

足を床につけないくらいの激しい痛みで、満足に歩くことすらできません。松葉杖を購入し、なんとか自宅内と近所のコンビニくらいは行ける様になったのですが、松葉杖なしで足を引き摺りながら歩くまでに、なんと3ヶ月を要したのでした。当然マラソン大会出場はキャンセル、野球も参加できずに休部、さらにはキャンプにも行けなくなってしまったのです。これは正直参りました。

頓挫してしまった私のキャンプ。歩けずに自宅で悶々とすごす日々は、私に新たなチャレンジを決意させたのです。それは普通自動二輪免許の取得でした!

この沈黙の期間に、実は『週末のインディアナ:第二章』がスタートしていたのです。そもそも第一章があまりに一瞬すぎたのは内緒です。

今までに3度諦めたバイク免許の取得!

私はかつて、バイクに乗りたい熱に3度うなされたことがあります。しかし、その3度とも諦めることになりました。家族の反対親友がバイクで事故死したことバイク乗りだった先輩が引退することを決めたショッキングすぎるエピソード。これらが私のバイク熱を冷ましてくれたのです。

そして久しぶりのバイク熱到来。ときはまさにバイクブームの真っ只中でもあり、私が敬愛するキャンプ芸人・ヒロシさんのYouTubeチャンネルから、ある芸人のチャンネルへと誘導されたことから、このバイク熱はまたも再燃したのです。それがお笑いコンビ・バッドボーイズの佐田正樹さんが主催するYouTubeチャンネル『SATAbuilder’s』でした。

佐田さんを中心に、バイクとDIYが大好きな仲間たちが繰り広げる、終わりのない青春劇。好きなものに好きなだけこだわって取り組む姿は、まさに私が求めるこれからの人生の手本となるものでした。そう言うと大袈裟ですが、単純にめっちゃくちゃ楽しそうだったのです。

残りの人生を考えたときに、やりたかったことをやり残して終わりたくない。それに、私ももう大人です。多少子供っぽいところはありますが、今ならバイクに乗っても安全運転に徹することができるのではないか、と思いました。これまで誰かしらが私を3度止めたのは、そのときの私にはバイクは危なかったからではないだろうか。私はとても都合よく、そう考えました。そして今回は、このバイク熱を止める者はいなかったのです。これはついに、天からのOKを得たということではないでしょうか。

バイクの教習所は、とんでもないことになっていた!

勢いで教習所に入校。しかしこれが簡単なことではありませんでした。

普通自動二輪の免許を取得するには教習所に通わなければなりません。さっそく近所の教習所を探す私。幸いなことに近所に2校あったのですが、最寄りのドライビングスクールのサイトに踊っていた、想像もしていなかったお知らせが目に飛び込みます。それは「普通自動二輪免許の新規受付停止」というお知らせでした。

ときはおりしも新型コロナウイルスが蔓延。教習所内を密な状態にすることができない上に、さらに人々のアウトドアレジャー志向がバイクブームを呼び、バイクの免許を取るための順番待ちが発生していたのです。しかも教習所にはもともと二輪を担当する指導員は四輪に比べて少なかったこともあり、新規受付をしてから数ヶ月後にやっと教習開始、なんて人も大勢いたそうです。バイクの免許は、取りたいときに取れるものではなくなっていたのです。

途方に暮れる私に、一筋の光明が見えたのは「菊名ドライビングスクール」のサイトを見ていたときのことです。この教習所には「きくどらバイク通合宿プラン」というものがあり、人数限定ではありますが、入校時に卒業検定までのスケジュールを最短で組んでくれるので、2週間ほどで普通自動二輪免許が取得できる、というものです。

もちろん、そこには低くないハードルが存在します。

きくどらバイク通合宿プランの特徴
  • 最短でスケジュールを組むので2週間の休みが必要
  • 一度でも補習講習になるとスケジュールが崩れる
  • 教習料金が割高

要は合宿免許と同じようなもので、宿舎に泊まり込みではなく、自宅から基本的に毎日通うということです。通常は入校まで数ヶ月待ち、さらに教習の予約も連日入れるのは至難の業。教習と教習の間が数週間あいてしまうことも珍しくないとか。それを最短の日程で通えるのですから、割高な料金は納得のいくところです。

ただ、私が不安だったのは、一度でも指導員からハンコがもらえず、補習教習になってしまうと、最初に組んだ最短スケジュールが崩れてしまうことでした。この時点で「きくどらバイク通合宿プラン」ではなく、通常の予約が必要になってしまうのです。

いろいろと調べたところによると、バイクの免許を取得するのに最適な年齢は20代前半。これ以降は年齢とともに運動神経や反射神経、バランス感覚の衰えによってストレートで卒業検定まで合格するのはどんどん難しくなるそうです。40代以降になると、それまで二輪の運転経験がない人がストレートで合格するのは難しいということでした。

果たしてこの私が、割高な通合宿プランをスケジュール通りにストレートで合格することができるのか。しかも、アキレス腱の状態はやっと少し足を引き摺りながら歩ける、という状態であり、決して万全ではありません。

教習所の受付で、スタッフの方にそんな不安を打ち明ける私。でも結局、「がんばるしかないっすね」という、またも得意の問題先送りで、さっさと契約してしまったのでした。

菊名ドライビングスクールに入校!

いささか無謀な挑戦かなとは思いましたが、割高な(しつこい)通合宿プランに入校した私。購入したいバイクはずばり、ホンダのハンターカブ、CT125です!

出典:HONDA

ホンダが世界に誇る、カブシリーズのアウトドア版です。まさにキャンプツーリングのために生まれたような、とてもカッコいいバイク。このバイクは125ccなので、AT小型限定普通二輪免許で乗ることができます。でも、どうせ教習所に通うのだから、ということと将来的にもう少し大きなバイクに乗ることも見据えて、私は普通自動二輪免許に挑みます。

キャンプの情報が見たくて、このサイトを訪れてくれた方は、少しだけ私のバイク免許取得物語におつきあいください。そして免許が取れた暁には、ハンターカブに乗ってキャンプへGO!です!

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